産廃処分場:県内初の公共関与型、宇部港沖合に完成 /山口
2008/10/30
ニュース
宇部港東見初地区の沖合に27日、県や市町村が関与する県内初の公共関与型の産業廃棄物最終処分場が完成した。完工式では、二井関成知事や藤田忠夫宇部市長らがテープにはさみを入れた。
同処分場は、県と宇部市など9市5町、企業などでつくり、廃棄物処分場の整備・運営を行う県環境保全事業団と、同場内に一般廃棄物処分場を併設した同市が設置。処分場は県内95カ所にあるが、公共が関与した処分場は県内初という。総事業費は81億円。総面積は9・4ヘクタールで埋め立て容量は約104万立方メートル。来月から15年間わたり同市や山陽小野田市のほか旧美祢、旧阿知須地区からの廃棄物などを埋め立てる。処分料金は1トン当たり5775~1万2285円(税込み)。終了後は港湾用地や緑地広場などに活用するという。
産業廃棄物は、排出業者自ら処理することが法律で定められているが、民間業者が個別に処分場を確保することは困難なため、同事業団では広域共同処分場の確保に取り組んでおり、現在周南市でも建設を進めている。
出典:毎日新聞