東亜機工、「竹綿」抽出プラント、成分を樹脂板・飼料に混合
2008/09/19
ニュース
紙製品製造装置を手がける東亜機工(香川県三豊市、田渕国広社長)は、竹の繊維から作る「竹綿」を配合して樹脂板などを製造するプラントの開発・販売に乗り出す。副産物の竹粉末を使って飼料を製造することも可能。二〇〇九年中に、営業用モデルを兼ねたプラントを三豊市内に建設し、営業活動を本格化する。
プラントはまず、竹の幹を粉砕して抽出した繊維から竹綿を作る。竹綿を配合して樹脂板などを製造する。竹綿はケナフの繊維に似ており、樹脂製品の強度を高め、使用する樹脂を節約できるという。プラントは顧客が作る製品に応じて設計する。
一方、竹綿にする繊維が少ない枝葉、節、表皮も廃棄せずに活用。粉末に加工して、カキ殻の粉末と配合し飼料にする。
竹は毎年、国内で大量に伐採されるが、工芸品以外には用途が少なく処分費がかさんでいるという。東亜機工は今年三月、竹綿製造装置を独自開発。廃棄物を発生させない環境配慮型プラントとして売り込む。
出典:日経産業新聞