日本企業初 一般廃棄物を原料とした代替ジェット燃料事業に参画
2018/09/26
ニュース
9月19日、海外交通・都市開発事業支援機構は、JAL、丸紅とともに米国カリフォルニア州のフルクラム社と株式購入契約を締結した。出資額は約9億円。これは、フルクラム社を通じて一般廃棄物を原料とした代替ジェット燃料を製造し、プラント近隣にある空港に搬入、供給する事業に参画するためのもので、日本企業が同事業に参画するのは初めて。
フルクラム社は、一般廃棄物を原料としてバイオジェット燃料を製造する技術を持つ。第1号プラントとして、現在ネバダ州に施設を建設中で、2020年の稼働開始を目指している。2021年からは、航空会社にバイオジェット燃料を供給する予定。代替ジェット燃料は、化石燃料と比べて二酸化炭素の排出が少なく、廃油や廃棄物を原料として作られる環境にやさしい燃料。
JALはバイオジェット燃料の利用促進の他、機能性の高い航空機の更新や可能な限り燃料を節約するエコフライトの実践などを行い、環境負荷軽減に取り組む。
丸紅は、フルクラム社と共同開発の契約を締結し、国際航空分野の二酸化炭素排出量削減に貢献していく。また、廃棄物のエネルギー転換や再資源化ビジネスなどを拡大していくとしている。