岡山市で食品廃棄物利用のバイオマス発電所建設 21年春に操業予定
2019/09/21
ニュース
DOWAエコシステムは9月12日、岡山市にある子会社のバイオディーゼル岡山が、9月10日付にて新たに一般廃棄物処理施設の設置許可を取得し、食品廃棄物を原料とするバイオマス発電施設の建設を開始すると発表。
バイオディーゼル岡山は、岡山市と連携して2009年から廃食用油を原料としたバイオディーゼル燃料を製造・販売し、ごみ収集車や路線バスといったディーゼル車両等の燃料として活用させ、食品廃棄物の有効利用と化石燃料の使用量削減に貢献。
日本では年間2700万トンの食品廃棄物が排出され、そのうち約1700万トンが家畜の飼料や肥料としてリサイクルされている。しかし、残りの1000万トンはごみとして埋め立てや焼却などの方法で処分されていると推測されている。この課題への取組みとして、このたび、埋め立てや焼却処分されている食品廃棄物の有効利用を促進させるために、食品廃棄物を原料とするバイオマス発電を新たに開始する。
メタン発酵を用いたバイオマス発電で、自立分散型の再生可能エネルギーとしての期待は大きい。
新しい施設では年間約1万6千トンの食品廃棄物でメタン発酵させてバイオマス発電を行い、約1,600世帯の年間電力使用量に相当する発電と売電を行う計画で、2021年4月の操業開始を目指すという。