多摩地区、ごみリサイクル率36.7%、昨年度、全国平均の2倍近く
2008/09/24
ニュース
東京・多摩地区はごみの三分の一以上が資源化されており、リサイクル率は全国でもトップクラス――。東京市町村自治調査会がまとめた二〇〇七年度ごみ実態調査で、多摩は資源リサイクルの先進地域であることがわかった。
調査によると多摩地区三十市町村の〇七年度のごみの総資源化率(リサイクル率)は年々上昇し、〇七年度は三六・七%と過去最高を記録した。各市町村が資源化に力を入れたほか、焼却灰をエコセメント原料にする広域資源循環組合の施設が通年稼働したのが要因という。
市町村の回収、受け入れ分と、自治会など地域団体の回収分を合わせたごみ総量から資源化率を割り出す総資源化率の全国平均は一九・六%(〇六年度)にとどまっている。多摩地区はこの二倍近い水準にある。
三十市町村が収集、受け入れしたごみの量は百二十三万八千トンで前年度より三万七千トンと大幅に減少した。家庭ごみが大半を占める収集ごみが二万六千トン減少、事業所などの持ち込みごみも一万一千トン減少した。
このうち九十三万五千トンが焼却処理され、焼却灰などの最終処分量は一万トン。資源ごみや、収集後資源化したもの、集団回収によるものを含めた総資源化量は四十九万トンだった。資源ごみから資源化した量は紙類十四万九千トン、びん類三万三千トン、布類一万四千トン、ペットボトル一万一千トン。
出典:日本経済新聞