エコノハサーチ

環境省は、使用済み家電や食品ごみの再利用など地域で進めるリサイクルのうち、地域が得意とする分野とその範囲を「地域循環圏」として選び、国が効率的な再資源化を後押しする事業を来年度から始める方針を固めた。

　リサイクルによって資源の有効利用を進めることで二酸化炭素（Ｃ０２）の排出量を減らし、地球温暖化対策に役立てる狙いもある。来年度予算の概算要求には、得意分野の選定や循環圏の基本構想づくりに必要な調査費を盛り込む考えだ。

　基本構想は、環境省の出先機関の地方環境事務所（全国７カ所）が所管するブロックごとに、学識経験者や民間非営利団体（ＮＰＯ）、自治体関係者らで協議会を設置して策定する。

　具体的には、ブロック内にある市町村や市町村の境界を越えた地域を対象に（１）既に取り組み地域が得意とするリサイクル分野（２）取り組む地域を拡大すれば効率性が高まる分野（３）まだ取り組まれていないが効率的に再資源化できる可能性がある分野－などを選び、分野ごとに循環圏を設定、今後どのような取り組みや施設整備が必要かを構想で示す。

　環境省は構想に盛り込まれた施設整備は、既にある補助金などを通じて後押しする。

　地域循環圏づくりは、今年３月に閣議決定した第２次循環型社会形成推進基本計画に考えが盛り込まれていた。

出典：フジ産経ビジネス

「産業廃棄物　処理業者検索サイト【エコノハ】新着ニュース」