温暖化ガス排出量取引、商社の仲介可能に 国内実験の骨格
2008/09/17
環境省
政府が10月から始める温暖化ガスの国内排出量取引実験の骨格が固まった。企業間の排出枠の売買を円滑に進めるため、商社や金融機関などが取引を仲介することを認める。企業は実験に参加するかどうかも、削減目標も自主的に決める。目標を上回って温暖化ガスを削減できた企業は余剰分を市場で売却し、目標に届かなかった企業は市場価格で排出枠を買い取り、不足分を穴埋めする仕組みにする。
17日に開く福田康夫首相直轄の「地球温暖化問題に関する懇談会」の分科会に提示する。産業界と細部の調整をしたうえで、10月中に参加企業の募集を始める計画だ。政府は実効性のある制度にするため、できるだけ多くの企業の参加を目指す。排出量取引の実験への参加は原則、企業ごとにして、業界団体での参加は認めない。
出典:日本経済新聞