ごみ焼却灰の水面埋め立て、市内全施設で開始へ/川崎
2013/07/29
ニュース
放射性物質を含んだごみ焼却灰の水面埋め立てについて、川崎市は8月1日から浮島処理センター(同市川崎区)、9月2日から堤根(同)、王禅師(麻生区)の両処理センターで発生する焼却灰でも実施することを決めた。4月から橘処理センター(高津区)で発生した分を試験的に埋め立てており、市内全4施設で開始される。
同市環境局によると、新たに埋め立てを開始する浮島処理センターのごみ焼却灰にゼオライトを添加し、内水への長期溶出検査を行い、安全性を確認したという。9月からの2処理センターについても同様に試験を行って安全確認できた上で開始するとしている。
焼却灰の埋め立て地は浮島廃棄物埋立処分場(川崎区)。最新のモニタリング調査(7月22日)では、内水の放射能濃度は1リットル当たり2・8ベクレル、処理した排水(放流水)は同2・7ベクレル、排水口付近の海水(外海水)は不検出だった。内水の放射性物質の濃度については国の目安値(1リットル当たり75ベクレル)より厳しい管理目標値(同10ベクレル)を設定している。
川崎港内の魚介類も不検出か1キロ当たり1・4ベクレルと基準値を下回っているという。
東京電力福島第1原発事故の影響で、ごみ焼却灰から放射性物質が検出され、市は2011年7月から飛灰の埋め立てを中止。その後、ゼオライトを焼却灰に混ぜて、放射性物質を吸着させる方式を採って、4月から試験的に再開した。
出典:カナコロ