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P&Gジャパン、米国本社が世界45施設での廃棄物ゼロを公表、日本は滋賀工場が達成

2013/04/10

ニュース

 P&Gジャパンの米国本社、P&Gは、埋め立てされる製造廃棄物を世界の45施設で完全になくした、と公表した。日本の施設では、P&Gジャパングループで「SK-II」などの化粧品ブランドを生産する滋賀工場(滋賀県野洲市)が廃棄物ゼロを達成した。滋賀工場は全ての廃棄物処理方法が世界基準の社内基準で確認され、社内認証を取得した。

 滋賀工場では、P&Gが1992年から世界で展開する工場の生産性向上プログラムを導入し、無駄の排除に取り組んできた。具体的には、ごみの分別に加え、製品輸送のためのパレット(荷物台)を木製からプラスチックに替えて再利用したり、出荷時に製品を入れる段ボール箱をプラスチックの折り畳み式に変更して繰り返し利用を可能にした。

 燃えるごみに関しては焼却して熱エネルギーに利用し、焼却後の灰も処理して道路の材料などに使用されている。P&Gの購買部には、部品供給網のコスト削減の観点からリサイクルや有効利用を検討する部門があり、滋賀工場でも購買部と協働して高度な専門性を持つリサイクル業者を選定。破棄物をゼロにするための処理の流れを構築した。

 世界規模では、ブダペスト(ハンガリー)の工場が2007年に製造廃棄物の埋め立てが一切ない最初の工場になり、その後、世界中で製造廃棄物と消費後の廃棄物をなくす方針を掲げ、取り組みを進めた。現在ではP&Gの工場に入荷する全原材料のうち、廃棄物としての処分は1%未満になった。P&Gは、今後も製造廃棄物ゼロの施設を増やす。

出典:日経BP環境経営フォーラム

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