家屋の廃材処分苦慮
2011/03/19
ニュース
旭市敷地満杯「あとどれだけ・・・」
東日本巨大地震発生から18日で1週間が過ぎた。津波で大きな被害を受けた旭市では、壊れた家屋の廃材など大量の震災廃棄物の処理に頭を悩ませている。避難所ではインフルエンザ患者も発生し、健康管理が急務となっている。
同市によると、市内の家屋被害は全壊339戸、半壊164戸、一部損壊1145戸に上る。家屋の廃材などは、市の委託業者や個人が旧海上中学(同市後草)の敷地内にトラックで搬入。
16、17日は、1日平均計約2400トンが運び込まれ、17日現在で約1万トン(推計)に上った。山積みの廃棄物を重機で圧縮しているが、一両日中に敷地内は廃棄物で満杯になる見通しだという。
市環境課は「これからどれくらいの量の廃棄物が出るか、つかめない」といい、18日、新たな集積所を同市三川の飯岡野球場に決めた。
2007年の能登半島地震で被災した輪島市の場合、17万トン以上の廃棄物が出た。可燃ごみは焼却し、不燃ごみは金属やコンクリートなどに分けて業者に委託し、処理が終わるまでに1年かかった。旭市は現在、震災廃棄物の分別や処理方法を県に相談している。
出典:読売新聞