仙台市、可燃ごみ16%超削減 紙リサイクル推進
2010/08/16
環境省
仙台市は「杜の都環境プラン(市環境基本計画)」の改定作業に合わせた「一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」見直しの中間案をまとめた。
市民や事業者と連携してごみの減量やリサイクルを推進し、ごみ処理に伴う温室効果ガス排出量を中長期的に低減させる方針。環境教育やイベントを通して、資源循環、低炭素の都市づくりを担う人材や団体の育成にも力を入れる。
中間案は今後の課題として(1)リサイクルの推進で複雑化した分別排出の一層の浸透(2)経済性を考慮した適正処理体制の構築―などを提示。
ごみの総量やリサイクル率のほか、可燃ごみの量を2020年度までに、09年度比で16%以上削減し、26万7000トン以下とする目標値を設定した。
可燃ごみの目標を達成するには、家庭ごみと事業ごみを合わせ、1人当たり1日約120グラムの減量化が必要になるという。
市は各目標を達成するための取り組みとして、家庭ごみの約25%を占める紙類のリサイクルの推進、ごみの焼却に伴って生じる余熱の有効利用、若年層への啓発などを進めることにしている。
ごみ処理基本計画は廃棄物処理法に基づき1999年に策定された一般廃棄物処理の指針で、杜の都環境プランと連動する。新しい基本計画の期間は11~20年度の10年間。期間中は随時、計画を評価し、見直しを検討する。
出典:河北新報