PC リサイクル法をまったく知らないユーザー、2割近く
2010/04/27
環境省
2003年10月以前は、家庭で使用され、廃棄された PC は、自治体が回収、処理していた。2003年10月1日からは「資源有効利用促進法」に基づいて、メーカーが回収、部品などを再資源化する「PC リサイクル法」
が開始された。
2008年の調査では、古い PC はほとんどリサイクルされていないという結果が出たが、さて、この「PC リサイクル法」、その後の認知度は改善されただろうか。
インターネットコムとアイブリッジ リサーチプラスが行った「PC リサイクル法」に関する調査によると、2割近くのユーザーが「PC リサイクル法」を「まったく知らない」ことがわかった。
調査対象は、全国20代から60代の男女300人。男女比は男性59.3%、女性40.7%。年齢別比は、20代12.7%、30代30.7%、40代 34.3%、50代15.3%、60代7.0%。
まず、全体300人に対して、「PC リサイクル法」を知っているかどうか聞いてみたところ、「よく知っている」と回答したのは、わずか5%(15人)だった。
最多は「よくは知らないが聞いたことはある」で40.3%(121人)、次が「なんとなく知っている」36.0%(108人)。18.7%(56人)は「まったく知らない」と回答した。
続いて、「よく知っている」と回答した15人に、「PC リサイクル法」はよく機能していると思うかどうか聞いてみた。
「あまり機能していないと思う」と46.7%(7人)が回答、「ある程度機能していると思う」と40.0%(6人)が回答した。
さらに、ここ1年以内に、2003年10月以降に購入した PC を処分したことのあると回答した26人に対し、PC 購入の際に「PC リサイクル法」についての説明を、販売店やメーカーから(口頭/文書)受けたかどうか聞いてみたところ、「はい」と回答したのは23.1%(6人)だった。
以上から、「PC リサイクル法」はユーザーの間にあまり浸透していないのではないか、という印象を受けるが、これが、実際のリサイクルの妨げになっていないことが望まれる。
出典:インターネット.com