建築廃棄物IC管理 リサイクル促進 積水ハウス
2010/04/09
環境省
積水ハウスは8日、建築廃棄物をICタグで管理し、効率的にリサイクルする全国初のシステム「次世代型ゼロエミッションシステム」を導入すると発表した。11月までに全国124支店で実施し、平成22年度の廃棄物を前年度比10%削減を目指す。
投資額はICタグ160万枚と読み取り機420台で、3億7千万円。21年度と22年度で環境省から6千万円の助成を受ける。
同システムでは、建築現場で27分類した廃棄物にICタグを取り付け、回収する作業員が読み取り機で種別を入力。回収先の自社施設、資源循環センターで重量を計測して入力し、データベースに廃棄物種別ごとの重量や分別状況を登録する。
データの分析で、廃棄物削減と建材の有効活用を促すほか、環境配慮型商品などの開発に生かす。
同システムを19年から3年間、22支店で実施したところ、新築1棟当たり約1・7トンあった廃棄物が約300キロ減少。全支店への導入で、3年後に年間約3億円のコストダウンを図るという。
ICタグ読み取りの様子はこちら
出典:産経関西