北栄町 エコ日本一
2010/03/16
環境省
大規模な風力発電用風車の建設などで二酸化炭素の排出削減に取り組む北栄町が、リサイクルや省エネなどのアイデアを競う環境省主催の2009年度「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会」で県内初の最優秀賞に選ばれた。
ペットボトルのキャップのリサイクル、バイオディーゼル燃料(BDF)の公用車への利用……。風力発電をきっかけに、住民と一体になって環境に優しい町づくりを進めていることが評価された。
大会は「エコ活動の甲子園」として2007年度に始まった。昨年秋の政府の事業仕分けで廃止が決まり、3回目の今回が最終回に。学校やNPO、企業、自治体など47都道府県の1394団体が応募した。
日本海沿いの北条砂丘に北栄町が建設した9基の風車は05年11月に稼働、1基当たりの出力は1500キロ・ワットで、年間の総発電量は2390万キロ・ワット・時になる。
中国電力に売電した収益でこれまでに約3億7000万円の基金を積み立てた。6600世帯の年間使用電力量に相当し、年間1万3300トンの二酸化炭素の排出削減にも貢献しているという。
06年からは婦人会と協力し、割りばし、ペットボトルのキャップをリサイクルしているほか、天ぷら油の廃油を家庭から回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を製造して公用車の燃料に使っている。また、全61自治会に環境推進員を置き、ごみ減量化や買い物でのマイバッグ持参などを呼びかけている。
別本勝美・町環境政策課長は「受賞を機に、ごみの分別や節電など家庭でできる取り組みを今後も徹底してもらえるようPRしていきたい」と話している。
出典:読売新聞