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ごみ減量、リサイクル率改善も全国と隔たり/青森県環境白書

2010/01/06

環境省

 県が4日発表した2009年版環境白書によると、07年度の県民1人1日当たりのごみ排出量(一般廃棄物)は1104グラムと06年度比で27グラム(2.4%)減少、リサイクル率は同13.0%と同0.7ポイント上昇した。

 しかし、全国平均に比べると県民1人1日当たりのごみ排出量は15グラム上回り、逆にリサイクル率は7.3ポイント下回った。全国との隔たりが依然として顕著で、県民のさらなる意識向上が求められている。

 環境白書は、県内の環境状況をまとめて毎年発表している。

 07年度のごみ排出量は、約58万トンと06年度比で約2万トン(3.1%)減少。ごみ資源化量は約7万6000トンと同2000トン(2.3%)増加した。ごみ排出量、資源化量とも近年緩やかな改善傾向にはある。

 ごみ減量化とリサイクル推進のため、県は08年度から「もったいない・あおもり県民運動」を展開。09年2月にはレジ袋有料化を開始し、協定参加事業者が次第に増えている。県環境政策課は「全国との隔たりを埋めるため、各施策を一層推し進める」としている。

 また1人1日当たりのごみ排出量を県内40市町村別でみると、弘前市1317グラム(ワースト2位)、青森市1253グラム(同3位)、八戸市1096グラム(同10位)など、人口規模が大きい自治体の減量がとりわけ必要な状況。同課は「状況の改善に向けて弘前、青森、八戸の3市の役割が大きい」としている。

 事業系のごみが多いことも本県の特徴で、課題の一つとなっている。

 産業廃棄物の不法投棄発見件数(08年度)は116件と07年度比で27件減少、発見件数のうち解決件数は72件と同7件減った。

 大気、水環境はおおむね良好だが、大気環境では浮遊粒子状物質が1観測地点(五所川原市)で環境基準を超過、稲わら焼きなどの影響とみられている。

 光化学スモッグの原因となる光化学オキシダントは全6観測地点で環境基準を超過、アジア大陸からの越境汚染などが要因に挙げられた。温室効果ガス排出量は、県が06、07年度分の推計を今年度内にまとめる方針。

出典:陸奥新報

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