日本最大級の産業廃棄物処理業者・リサイクル業者検索サイトです。

0120-33-8508

受付時間:10:00~18:00 (土日祝日除く)

エコノハサーチ

スマホ版メニュー

不法投棄最悪1949か所/山梨

2009/10/27

ニュース

 県内で2008年度に新たに見つかった廃棄物の不法投棄は、1949か所と過去最多となったことが県のまとめで分かった。

 見つかった廃棄物の量も1239トンと過去最多だった。不法投棄した人の特定が難しい一般家庭の廃棄物が目立つのが特徴で、自治体の撤去作業が、新たに見つかる量に追いつかない状況が続いている。(越村格、小高広樹)

◆撤去追いつかず◆

 県環境整備課によると、不法投棄が減らないことと、自治体がパトロールや監視態勢を強化していることが相まって、08年度に見つかった不法投棄は前年度より25か所増え、見つかった廃棄物量も609トン増えた。5年前(03年度)の580か所と比較すると、不法投棄の場所が3倍以上に増えたことになる。

 08年度の廃棄物の内訳は、テレビ、冷蔵庫など一般家庭から出る一般廃棄物が1864か所と、全体の96%を占めた。廃棄物の量も一般廃棄物が638トンで業者が捨てるがれきなど産業廃棄物の601トンを上回った。

 不法投棄を地域別でみると、富士・東部が61%を占め、中北21%などと続く。同課は「富士・東部地域は首都圏に近く、県外からの投棄も多いようだ」と推測する。

 富士・東部地域の富士吉田市では、自転車、テレビや畳などの一般廃棄物が目立つという。市環境政策課は「個人とみられる小規模な不法投棄が多い」とため息をつく。同課は、2011年に完全移行の地上デジタルテレビへの買い替えで、「テレビの投棄が急増するのではないか」と心配する。

 県は09年度に不法投棄の対策費として約3700万円を予算に計上。休日、夜間のパトロールも年100回から470回に増やした。

 だが、08年度に県内で撤去しきれずに残った廃棄物は1145トンに上り、5年前の649トンから倍近くに増加。「次々と新たな不法投棄が見つかり、撤去が追いつかない」(県環境整備課)と打ち明ける。

 一般廃棄物の場合は、だれが廃棄したのか特定するのは困難で、最終的には市町村の負担で撤去することが多い。だが、財政難の影響もあり、撤去費用の予算の増額は容易ではない。

 産業廃棄物の場合は、投棄した業者が比較的特定しやすいが、撤去を指導しても金銭的な問題などでなかなか実現しないという。一般も産廃も投棄量が大量だったり、投棄場所が山間地だったりして撤去が進まないという課題もある。

 当面は、見つければ見つけるほど、撤去できずに残る廃棄物が増えるいたちごっこが続きそうだ。

出典:読売新聞

産業廃棄物処理・リサイクル処理業者検索サイト【エコノハ】

一覧へ戻る