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廃棄物ゼロの大学に…大阪府立大が小型プラント

2009/10/19

ニュース

 大学内を一つの実験室に見立て、省エネルギーや環境教育を進める「エコキャンパス」の取り組みが広がりをみせている。先端技術を生かし学内で発生するゴミの再資源化に乗り出す大学もあり、技術育成や社会貢献につながりつつある。

 大阪府立大学(堺市)は2008年度から、「キャンパスゼロエミッション化」と名付けた取り組みを始めた。学内で出た有機性廃棄物を再利用できる物質に変え、学外への廃棄物排出をゼロに近づける構想だ。

 今年3月には、加熱・加圧によって分解作用を高める「亜臨界水処理」と呼ばれる手法を利用した小型プラントを開発。今月から実験的に植物を投入し、まもなく本格稼働させる。

 このプラントに、例えば魚のアラを水とともに投入すると、水溶液、脂肪、骨に分解でき、アミノ酸やDHAなど有益な資源が取り出せるという。将来は学内の食堂の残飯(年約75キロ・リットル)のほか、廃棄する機密書類(年約20トン)、落ち葉・刈り草なども処理できるようにする。

 12年前から実用化に向け研究を進めてきた大学院工学研究科の吉田弘之教授(63)は、「大勢が集うキャンパスは一つの『街』。地域単位で取り組めるゴミの資源化モデルを築きたい。全学的に環境への意識も高まり、教育的な意義も大きいはず」と考えている。

 米飯や水草の処理の研究に取り組んできた大学院生の佐藤圭志さん(23)も、「キャンパス内なら廃棄物排出ゼロを実現できると思う。社会貢献になればうれしい」と話す。

 環境対策を巡っては、NGO「エコ・リーグ(全国青年環境連盟)」が今年9月、「エコ大学ランキング」を公表。各大学の環境担当者にアンケートし、107校の回答を点数化した。

 国立大1位に選ばれた岩手大学(盛岡市)はCO2排出量の削減目標を掲げ、環境マネジメント学生委員会が積極的に活動している。私立大1位のフェリス女学院大学(横浜市)では、太陽熱温水器や雨水利用装置などを整え、地域住民向けの環境講座を開くなどしている。

 同連盟は「大学を『大きな実験室』ととらえて、積極的に新しい環境技術やシステムを取り入れてほしい」と呼びかけている。

出典:読売新聞

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