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行政・政治 : 富士見町内で発酵、堆肥化システム構築 公共施設の生ごみをリサイクル

2009/06/05

ニュース

 ごみ減量化と循環型社会への取り組みを推進するため、富士見町は今年度から、小中学校などの公共施設16カ所から排出される生ごみを毎日1カ所に収集し、町内で発酵させ、堆肥化するリサイクルシステムを構築した。発酵処理は、みのり建設(宮坂典利社長)=同町南原山=が開発した消臭発酵促進剤を使用。処理作業は一般廃棄物処理業の許可を受けた同社に委託した。生ごみは2カ月で堆肥となり、小中学校の園芸や野菜づくりに活用される。

 回収作業は茅野広域シルバー人材センターに委託。職員2人が毎日午後2時すぎ、軽トラックで施設を巡回し回収する。施設は5保育園、6小中学校、町役場、消防署、コミュニティ・プラザと、町社会福祉協議会が運営する高齢者通所施設「ふれいあいセンターふじみ」「清泉荘デイサービスセンター」。町建設課生活環境係によると、生ごみは年間に約20トンになる。

 生ごみ処理施設は、みのり建設が同社敷地内に建設した。横2メートル、縦1.4メートル、深さ1メートルのかくはん機の中には発酵促進剤、木屑が入っていて、一般家庭で生ごみを発酵処理するホームコンポストと同じ構造になっている。

 シルバー人材の職員は、生ごみをかくはん機に投入し、電動で約1分間かき混ぜ、一次発酵させる。投入時は発酵熱で湯気が上がる。かくはん作業は朝にも約1分間、同社社員が操作して行っている。かくはん機は1週間で満杯となるため、毎週金曜日にベルトコンベアーで取り出し、敷地内の堆肥場で二次発酵させる。今月中には第1回目の完熟堆肥が出来上がる。

 町は今年度、生ごみ処理費、収集運搬費として計230万円を予算化した。

 町は2002年9月、公共施設の生ごみを発酵処理させるシステムを導入し、県内で初めて運用を開始した。前年に環境ISO14001を認証取得したことに伴う事業化で、本郷保育園駐車場に平屋の建物を建設し、処理装置を設置して一次発酵。二次発酵は飯田市の業者が下伊那郡松川町の堆肥センターへ運搬していた。

 処理装置は5年間のリース契約終了後、町が06年度に買い取り、引き続き使用していたが、7年間が経過して老朽化。故障個所も出て、大きな修理が必要であることが分かったため廃棄を決めた。

 これまでの処理方法は、放線菌、もみ殻、おが粉を使った電気による熱風処理だったが、今回は一般家庭と同じシンプルな自然発酵。町は「費用対効果により、町内業者の開発したシステムを採用した」としている。宮坂社長は「他の地方自治体にも、生ごみの自家処理を拡大したい」と意欲を示している。

出典:長野日報

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