不法投棄:風間浦の山中にウニの殻、容疑の県商工連会長ら逮捕 /青森
2008/10/23
ニュース
◇経営する会社ぐるみ「10年前からやってた」
風間浦村の山中にウニの殻を不法投棄したとして、県警生活環境課と大間署は21日、県商工会連合会長で水産加工会社「駒嶺商店」(風間浦村蛇浦)の社長、駒嶺剛一容疑者(59)=同村蛇浦沢ノ黒=ら4人を廃棄物処理法違反の疑いで逮捕した。不法投棄は同社の業務として行われており、駒嶺容疑者は「10年ほど前からやっていた」と供述しているという。
ほかに逮捕されたのは、同社社員の▽大間町奧戸(おこっぺ)館ノ上、岡部隆介(56)▽同町大間根田内、伊藤洋一(36)▽同町大間下手道、山崎久雄(61)--の3容疑者。
調べでは、駒嶺容疑者らは9月17、20の両日、風間浦村蛇浦の知人男性が所有する山林に、商品の「生うにビン詰」などの製造過程で出た産業廃棄物のウニ殻計約330キロをトラックで運び、投棄した疑い。
昨年5月ごろ、大間署員がパトロール中に不法投棄現場を発見。幅約30メートル、奥行き約10メートルにわたってウニの殻が堆積(たいせき)し、激しい異臭の中でハエが飛び交っていたという。駒嶺容疑者は「殻を堆肥(たいひ)化するつもりだった」と供述しているが、県警は別の動機があるとみて追及している。また、山林所有者の知人男性も不法投棄の事実を知っており、ほかに関与した社員らがいないか捜査している。駒嶺容疑者は03年の同村長選に立候補し落選している。
出典:毎日新聞