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山口・防府市:ごみ処理施設建て替え工事 業者選定を白紙化、来年度着工は困難に

2008/10/23

ニュース

 山口県防府市は21日、今年3月から進めていたごみ処理施設「市クリーンセンター」の建て替え工事の選定を白紙に戻すことを明らかにした。工事請負先の最有力候補だった日立造船グループ(大阪市)が、当初の説明と異なり、市が求めるセンターの処理能力を下回る計画案を提示したため。日立側は修正について市に「経済面をはじめ総合的な理由」と説明。「白紙」で目標の来年度着工は厳しくなりそうだ。

 市によると、新しいセンターは既存の施設西側の約2万5000平方メートル内に建設。不燃ごみや粗大ゴミを処理するリサイクル施設と、可燃ごみの処理施設で成る。

 市は、可燃ごみ1日180トンの処理能力を持ち、うち生ごみなど72トンは微生物分解で作ったバイオガスで発電させる施設を希望。「建設費132億円、運営費134億円」と設定し、各企業に構想を競わせる「公募型プロポーザル方式」で企業選定を進めた。市は今年3月に募集を始め、第1次審査を経た3社と7月までに、施設の概要を討議。結局、9月25日期限までに応募書類(提案書)を出したのは、日立造船グループのみだった。

 しかし提案書では、討議の際に聞いた計画内容が大幅に修正されていた。特に、事業の根幹部分であるバイオガス化能力が同市の想定より低かった。同社は市に「経済面をはじめ総合的な理由から修正した」と説明したが、市は公募上のルールに背いたとして選定の中止を決定。21日の臨時市議会で報告した。日立造船本社広報部は取材に対し「それについて語ることはない」とした。

 市生活環境部は「ここ最近の建物の鋼材価格の高騰が、計画案修正の理由かも」と推測するが、企業が選定途中で容易に辞退できるプロポーザル方式にも問題があったとして、選定方法を見直し再度、業者を募集する方針。ただ、当初予定していた「来年度の着工、13年度稼働」には間に合いそうにない。「寿命30年」とされる中、既存施設は建設から26年が経過、市の担当者は気をもんでいる。

出典:毎日新聞


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