北海道企業、砂糖副産物、再利用進む、排ガス処理・土壌改良
2008/10/18
ニュース
【札幌】てん菜から砂糖を製造する過程で発生する副産物「ライムケーキ」を再利用する試みが北海道で進んでいる。ライムケーキはてん菜製糖業の盛んな道特有の産業廃棄物として埋め立て処分されることが多い。廃棄物削減につなげる。
北海道共同石灰(苫小牧市)はライムケーキを原料にした排ガス用消石灰を開発した。ゴミ焼却施設で排ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄を除くのに使う。市販の高反応消石灰に比べ表面積が大きく、排ガス中の塩化水素の残留量を半分近くまで除去できる。高反応消石灰と同等までコストを下げられれば、市場に投入したい考え。
地質調査のニチゴ産業(帯広市、関根清社長)はライムケーキから土壌改良材を製造する技術の開発に着手した。木炭と混合し高熱処理して土壌改良の効果を高める。木炭や燃料には流木や間伐材、建設廃材などを利用し省資源化も進める。
出典:日経産業新聞