唐津の廃棄物処理施設:雇用の約束違反、地元住民座り込み /佐賀
2008/10/14
ニュース
県環境クリーン財団が来年1月の稼働を予定している県産業廃棄物処理場(唐津市鎮西町菖蒲)への雇用が少ないのは約束違反だとして地元住民が県に反発している問題で、地元の湊校区廃棄物対策委員会(田畠清吾会長)は10日、場内で座り込みを始めた。場内に車を入れてバリケードを作るなど強硬な姿勢で、「操業中止」を求めて今後も実力行使を続けるという。
この日は、早朝から約60人の住民が施設前に集まり、「地元をだますな 協定違反」などと書いた横断幕を掲げて場内に入った。田畠会長が運転中止を申し入れたのに対し、施設側は「現場の判断で中止するわけにいかない。13日に再度、説明会を開きたい」と突っぱねた。
住民らはこの後も、施設内に入って「地元雇用や安全確認などで協定が守られていない」「(県は)地元を無視している」などと激しく抗議したが、施設側の対応は変わらず話し合いは決裂した。
試験運転について住民は「(施設が)何を燃やしているかさえ言わない。安全性が確認できない」と怒る。
田畠会長は「試験運転を止めてもらい13日の説明会の提示内容次第で納得するかどうかを決めたい」と話している。
出典:毎日新聞