廃食用油のリサイクル 橋本市と築野食品調印
2008/09/19
ニュース
和歌山県橋本市と築野(つの)食品工業(かつらぎ町)は18日、市の施設から出る廃食用油をバイオディーゼル燃料化して循環型社会を構築し、地球温暖化防止に貢献することを目指して協力していくことを決め、調印した。
同市の市民病院や給食センターなどから出る廃食用油は油の購入先に処理を頼っていたが、同社が廃油から高品質のバイオディーゼル燃料化の技術力をもっていたことから、市が協力を要請した。
同病院と高野口給食センター、各保育園が対象で、年間約7560リットルの廃食用油を同社が回収、処理した燃料約5300リットルを同市に提供する。同市はごみ収集車などの燃料に利用する予定で、約8%分にあたるという。
木下善之市長は「家庭ごみの堆肥(たいひ)化を進めているが、廃食用油の処理は大きな課題だった。今後、家庭から出る廃食用油についてもお願いしていきたい」と話し、同社の築野富美社長は「この事業を通じて循環型社会の構築に役立ちたい」と協力を快諾した。
出典:産経新聞