レアメタル回収へモデル事業=リサイクル促進で携帯電話など-環境省
2008/09/16
ニュース
環境省は2009年度、携帯電話など小型デジタル家電に使用されているリチウムやインジウムといったレアメタル(希少金属)のリサイクルを拡大するためのモデル事業を実施する。小型家電に含まれるレアメタルの回収は現在、メーカーが自主的に行っているだけで、量が少ないためだ。全国数カ所でモデル地区を設定し、使い終わった小型家電をより多く回収できる方法を探る。来年度予算概算要求に1億2300万円を盛り込んだ。
世界的に価格が高騰しているレアメタルは、先端技術産業に不可欠で、携帯電話や音楽プレーヤーなどの電池や液晶画面、半導体に使われている。しかし、法律で回収が義務付けられているパソコンやテレビなどと異なり、小型家電を回収する仕組みがないのが現状。例えば、06年度の携帯電話の出荷台数は約 5000万台だったのに対し、回収台数は約600万台。使われなくなった後、そのまま家庭に眠っていたり、捨てられたりするケースが多いとみられる。
出典:時事通信