金属類リサイクル:電子機器、回収実証実験始める 北九州市とソニー共同で /福岡
2008/09/03
ニュース
北九州市は1日、ソニーと共同で金属類リサイクルに向けた小型電子機器の回収実証実験を始めた。行政とメーカーが事業化を前提に実験するのは全国初めて。来年3月末まで市内60カ所に回収ボックスを設ける。この日は使用済みてんぷら油の回収実証実験も始まった。市内のスーパー13カ所に回収ボックスを設け、バイオディーゼル燃料(BDF)に精製する。
電子機器回収の対象はデジタルカメラやビデオカメラ、小型ゲーム機、電子手帳、ACアダプターなど全メーカーの製品。ホームセンターやスーパー、小学校に回収ボックスを置き、部品に使われている金、銀、銅などやインジウムなどのレアメタルを取り出して再利用する。ソニーは地球温暖化防止に取り組むNPO法人「そらべあ基金」に回収1個につき1円寄付する。
実験初日のこの日は若松区二島のイオン九州若松店でPRイベントがあった。関係者によるテープカットに続き、招かれた二島保育所の園児たちが回収ボックスにCDウォークマンなどを入れた。
一方、使用済みてんぷら油の回収は北九州エコタウン(若松区)にある九州・山口油脂事業協同組合が事業主体。飲料用ペットボトル(4カ所は500ミリリットル容器に限定)に入れて回収ボックスに入れてもらう。回収した油はエコタウンに集め、BDFに精製。10月から運行するBDF仕様の市営バス3台と、ごみ収集車の燃油として使う。
出典:毎日新聞