カネカ、国内全生産拠点で2年連続の廃棄物ゼロエミッションを達成
2008/08/29
ニュース
国内全生産拠点で2年連続、廃棄物ゼロエミッションを達成
全社的推進活動を更に強化し、業界トップレベルを目指す
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、産業廃棄物発生量の削減と、その再資源化を推進することにより、最終埋立処分量削減を積極的に進めている。2007(平成19)年度は、2006(平成18)年度に引き続き、国内の4生産拠点(高砂工業所、大阪工場、滋賀工場、鹿島工場)全てにおいて廃棄物ゼロエミッションを達成した。
当社では、「廃棄物発生量に対し、最終埋立処分量が0.5%未満になること」をゼロエミッションと定義し、2004(平成16)年度から活動を開始した。活動の当初から環境安全部門を中心に、全社的に「3R推進活動(*)」を展開してきており、初年度の最終埋立処分量は1085トン(埋立処分率0.95%)であったが、2006(平成18)年度には282トン(同0.28%)、2007(平成19)年度には、83トン(同0.11%)にまで減少し、4工場とも2年連続してゼロエミッションを達成した。
当社の事業は化成品、機能性樹脂、発泡樹脂製品、食品、医薬品・医療機器、電子材料、合成繊維など幅広い分野に及んでおり、このため生産工程で使用する原材料も多種多様となり、各生産拠点で発生する廃棄物も多岐にわたっている。そのため、従来から事業特性に応じて産業廃棄物の発生量の削減や、その再資源化などに取り組んできた。本年4月からは、新規事業の拡大に伴って発生する廃棄物に関しても、試作などの早い段階からその処理技術の検討を開始し、最終埋立処分量削減を一層強化していくことにした。具体的には、各工場とも自立的に埋立処分量を削減する計画をたて、2010(平成22)年度までに業界トップレベルとなる0.2%以下の埋立処分率を達成し、安定的に継続できるよう積極的に取り組む。
*「3R推進活動」
当社では廃棄物の減量とリサイクルを推進するために、2007年度にゼロエミッション達成に向けて国内生産拠点で以下の活動を実施した。
1.リデュース(Reduce:廃棄物の発生抑制)
・生産条件の改善による品種切替ロスやスタートアップロスの抑制。
・有機汚泥の濃縮乾燥など廃棄物を加工することにより、肥料として有価物化。
・発泡ビーズの粒子径分布調整による収率の改善。
2.リユース(Reuse:廃棄物の再利用)
・使用済みのフレキシブルコンテナを洗浄して再利用。
・使用済みのワンウェイフレコンを廃棄物保管用袋として再利用。
3.リサイクル(Recycle:廃棄物の再資源化)
・燃え殻、煤塵などをセメント原料化。
・特殊な無機汚泥の建築資材化。
・発泡シートを破砕し、再ペレット化による再資源化。
出典:日経NET