三菱電が日本初の大規模・高純度プラスチックリサイクルを開始
2008/08/22
ニュース
三菱電機 <6503> は20日、混合プラスチックの高純度選別技術により、使用済み家電製品を自己循環リサイクルする日本初の大規模・高純度プラスチックリサイクルを開始すると発表した。混合プラスチックから主要3大プラスチックを99%以上の高純度で回収し、再利用するのは日本初。
三菱電は1999年、千葉県に日本初の家電リサイクルプラントを立ち上げた。このハイパーサイクルシステムズで発生するプラスチック全重量約1万トンのうち、6%(約600トン)を自社家電製品に再利用し、自己循環リサイクルを行っている。ただ、使用済み家電製品のリサイクルで破砕した複数のプラスチックが混在する、混合プラスチックの自己循環リサイクルは実現できていなかった。
今回、家電製品の主要3大プラスチックを高純度に自動選別する独自の比重選別技術と静電選別技術を適用、年に約6400トンを自社家電製品に再利用する。プラスチックの自己循環リサイクル量は、これまでの約600トンから7000トンへと飛躍的に拡大。残る約3000トンも有効にリサイクルし、混合プラスチックのゼロエミッション(廃棄物ゼロ)を目指す。
用語解説「主要3大プラスチック」=PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン)
出典:モーニングスター社