グルメ杵屋、店舗の環境対策強化、生ごみ堆肥化など促進。
2008/08/01
ニュース
グルメ杵屋は主力のうどん店「杵屋」などの店舗で環境対策を強化する。営業中に発生する生ごみの堆肥(たいひ)化に取り組んだり、茶葉の代わりにエキス粉末を使って茶を提供したりする。同社は年間六千トン程度の生ごみを排出しているものの、リサイクル率は二〇〇六年度末で一五%程度で業界平均の二二%を下回っており、対応を急ぐ。
生ごみの堆肥化は今秋から大阪府内の一部店舗で実施し、順次全国の店舗に広げていく。廃棄する食材ごとに分別して、専門業者に堆肥化を委託する。〇七年末施行の改正食品リサイクル法は排出抑制や再生利用などで一二年度までに重量ベースで外食産業にリサイクル率を四〇%に引き上げることを求めている。
年内にはうどん店「杵屋」の約二百七十店舗でお茶の葉の使用を廃止。噴霧乾燥したエキス粉末に切り替えることで茶殻の排出量を年間五十トン削減する。また、大阪市内の本社では今春から天ぷら油をリサイクルして作ったせっけんを試験的に利用している。
出典:日経MJ