プラスチックごみは資源 松本市が一括回収開始
2023/04/06
ニュース
松本市は今月、家庭ごみのうち容器包装プラスチックごみ(容プラ)と、可燃ごみに分類されるプラ素材100%のごみ(製品プラ)を、資源物として一括回収する取り組みを始めた。ごみ量が増える年度の切り替わりと重なり、大型の製品プラは開始2日間で2トントラック4台分相当の容積がある500キロが集まるなど、出足は好調だ。
一括回収は3日に始めた。収納ケースやハンガーなど小型の製品プラは、容プラ専用袋で容プラと一緒に出せる。袋に入れられた2日間の回収量は前年同期比2割増えた。5日に入山辺・里山辺方面で収集した大型プラ用の2トントラックには漬物おけ、ポリタンク、そりなどが山積みとなった。
衣装ケースなどかさばって処分しにくかった大型プラも、指定の29品目は袋に入れずにそのまま集積所に出せる。問い合わせも多いといい、市環境業務課の林浩司課長は「一括回収への期待と、ごみが増える年度の切り替わりが重なったせいか、収集量は思ったよりも多い」と話す。
プラごみの一括回収は昨年4月のプラ資源循環法施行で可能になった。市は脱炭素化の推進と、最終処分場・エコトピア山田(島内)の延命化を目的に検討を開始。令和3年度にモデル地区で試験回収して処理方法などを検証し、昨年度は新たな分別方法を決めて各地で説明会を開いた。
プラごみは破砕後、物流用パレットなどに再資源化される。林課長は「充電池の使用製品など出してはいけないものに注意しながら、積極的にプラごみを出してほしい」と話している。市によると、県内では山形村、飯田市でも4月に一括回収を始めている。