【廃プラ】昨年の発生量は横ばい|製品への再生21%で国内での資源循環遠く
2023/01/10
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2021年の樹脂製品生産量は前年比82万トン増の1045万トンだった。コロナ禍に加え、コンテナ不足による輸入の制約から20年まで減少していたが、増加に転じた。
そして廃プラ発生量は824万トンで、そのうち企業などからの産業系廃棄物は405万トンと前年から8万トン減り、一方で家庭を含む一般系廃棄物が419万トンと同9万トン増加した。
発生した廃プラを製品に再生利用したマテリアルリサイクルの割合は21%の177万トンでここ数年と同水準で、国内での資源循環までの道のりは遠い。
政府は22年4月、プラスチック資源循環促進法を施行し、あらゆるプラ製品の廃棄削減や再利用を促している。また8月には循環経済に向けた工程表を策定し、30年までに廃プラスチックの回収や再生利用を倍増させる計画だ。23年はプラスチック汚染を削減する条約制定に向けた国際交渉が本格化することから、国内での資源循環の強化が求められる。