エコノハサーチ

　JFEエンジニアリングとグループ会社のJ&T環境は24日、太陽光パネルリサイクル工場の12月本格稼働に向けて、群馬県伊勢崎市の同工場で開所式を開催し、伊勢崎市長をはじめ関係者が多数出席した。同工場は群馬県初。

　2012年に再生可能エネルギーの固定価格買取制度（FIT）開始以降、太陽光発電はクリーンなエネルギー源として急速に導入が拡大。しかし、太陽光パネルの製品寿命は約25年~30年とされており、2030年代には経年劣化に伴う大量更新が予想される。

　また、近年増加する自然災害による被災パネルの適正処理も課題となっており、資源循環の観点からリサイクルが望まれている。このような課題解決に向け、J&T環境は太陽光パネルリサイクルにおける、廃パネルの効率的な収集、適正なリサイクル方法、資源の有効活用ルートの確保などのノウハウ蓄積に努めてきたとみられる。

　工場の処理能力は年間1440トン、日当たり約240枚の太陽光パネルを選別・破砕できる。2040年には製品寿命を迎えたパネル年間約80万トンの廃棄予測があり、いち早く廃パネルのリユース・リサイクル需要に対応していく計画だ。