新型コロナ 大手ファミレス1,000店閉店 業態転換も
2022/08/25
ニュース
コロナ禍で10分の1が閉店
帝国データバンクが、ファミレスの閉店が増えていると報告した。
22年6月の大手ファミレスチェーンの店舗数は、8,420店/16社。
コロナ禍前の19年12月末での店舗数は9,230店。
新型コロナの流行により、810店も減ったことが分かった。
減少率は9%、10分の1が閉店したことになる。
年度末までに1,000店が閉店か
店舗数が10%以上減ったのは、16社のうち5社だ。
閉店数が最も多かったファミレスチェーンは「ジョイフル」。
直営店の3割にあたる、200店以上が閉店した。
また「ガスト」などで有名なすかいらーくHDが、100店の閉店を発表している。
帝国データバンクでは、今後も閉店が増えると予想。
今年度末までに、8,000店前後まで減少すると見ている。
これは新型コロナ前と比べると、実に1,000店もファミレス店舗が減ることになる。
ファミレスから別業態へ転換
ファミレス以外の業態の8社を対象に、業態の変化を見てみた。
新型コロナの影響や原価の高騰、人手不足などでファミレスや居酒屋は減るばかりだが、ファストフード、カフェ、焼肉などの業態の店舗が増えている。
ファミレス業態を取っていた店舗は、手軽なファストフードやカフェに業態を転換して再起を図る動きが見られている。
すかいらーくHDの資料でも、新規出店・閉店・業態転換・店舗改装などを組み合わせて、収益の向上を目指しているのが見てとれる。
それだけ「ファミレス」業態の状況は厳しいといえる。