埼玉 寄居町 国内最大規模のバイオガス発電施設完成・運転開始
2021/06/15
ニュース
オリックス資源循環株式会社(本店:埼玉県大里郡寄居町)は、埼玉県寄居町で建設していたバイオマスによる再生可能エネルギー発電施設「寄居バイオガスプラント」を竣工したと発表。
寄居バイオガスプラントは、一般廃棄物を活用した国内最大規模*1となる設備容量1.6MWの乾式のメタン発酵バイオガス発電施設。本年6月より試運転を開始し、2022年1月に商業運転の開始を予定。乾式のメタン発酵バイオガス発電施設の竣工は、関東圏で初となる。
この発電施設は、まず食品廃棄物や紙ごみなどの一般廃棄物(バイオマス)をメタン菌により発酵させることでバイオガスを生成させ、このバイオガスを発電用燃料として利用する再生可能エネルギー発電施設。
主に国内で普及しているバイオガス発電施設の多くは湿式のメタン発酵技術を用いており、家畜の排せつ物や食品の残りかすなど、水分含有率の高い有機物の処理に適しているという。
これに対し、この発電施設で採用する乾式のメタン発酵技術は、これまで処理が困難とされていた水分含有率が低い有機物からもバイオガスを高効率に取り出すことが可能となる。この技術により、紙ごみや異物であるプラスチックなどが一緒に排出される食品小売業や外食産業でもバイオガス発電施設が利用できるようになり、食品廃棄物と異物などの他の廃棄物との分別をせずにリサイクルできるシステムとなっている。
これまで可燃ごみであったものをエネルギー(電気、温水)として利用できることで、焼却処理する廃棄物の削減に繋げ、廃棄物焼却処理におけるCO2排出量を低減することができる。
■ 一日のごみの処理能力は最大で100トン
年間の発電量はおよそ980万kWhと一般家庭のおよそ3140世帯分をまかなうことができ、このタイプの発電施設としては国内で最大規模