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環境省 作業員感染防止対策「非接触ごみ収集」開発へ

2020/08/17

ニュース

環境省が、家庭から集積所に出されたごみ袋を作業員が触らず、機械を使って収集する仕組みの開発に乗り出す方針。
新型コロナウイルスの影響は長期化することが見込まれ、作業員の感染防止策が必要と判断。集積所に置いた大型コンテナから、収集車に取り付けた装置で積み込む海外の例を参考にしていくとしている。また、高齢化や人手不足に悩む作業員の負担を減らす目的ともしている。早速、来年度予算の概算要求に「非接触ごみ収集」の研究費などを組み込むとしているが、実現するには、新型の収集車の導入費用やコンテナを置くスペースの確保などが大きな課題の解決が必要とる。

この開発の発端には、使用済みマスクやティッシュペーパーには大量のウイルスが付着している可能性があるとして、これらが入ったごみ袋が収集作業中に破れ、中身が散乱すれば、作業員が感染する可能性があるという。作業員は、社会生活の維持に必要不可欠な存在であるため、このような危険を防止する対策が急務としている。

環境省によると、海外では、機械による非接触型ごみ収集の事例があり、住宅街に大きなコンテナ型ごみ箱を用意したり、収集装置に対応したごみ箱を各戸の庭先に置くというもの。
環境省はコンテナ型を念頭に検討を始めるが、日本では狭い路地のあちこちに集積所があり、海外のような大型の導入は困難としている。比較的大きな通りに集積所を集約すれば住民の利便性が下がり、小型だと1回で収集できるごみの量が少なくなるという問題も発生する。

新たな収集システムの開発に当たっては、作業時の安全確保に加え、作業の効率化と住民の利便性の両立が必要となるため、同省の担当者は「都市部や郊外部、地方によって違う形式になることもあり得る。感染収束の見通しが立たない中、なるべく接触を減らした衛生的な仕組みを検討したい」と話している。

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