JR平塚駅ビル テナント食品廃棄物でバイオガス発電
2020/02/26
ニュース
神奈川県にあるJR平塚駅の駅ビル「ラスカ平塚」を運営する湘南ステーションビル株式会社は、ビルの飲食店などのテナントから出る大量の食品廃棄物をバイオガス発電施設に運び、再生可能エネルギーの創出に利用すると発表。今月22日から試験的に運用を開始し、本格的な実施は4月以降になる見込み。平塚市は市内の飲食店などにも参加を促していて、地域を巻き込んで食品廃棄物のリサイクルに取り組む政策となり、今後の成果に注目が集まる。
ラスカ平塚はこれまで、ショッピングセンターの食料品店や飲食店から出る食品廃棄物を事業系一般廃棄物として市の環境事業センターで焼却処分してきたが、その量は容器包装分を含めて1日850キロほどで、平塚市内の事業所では最大の搬入量になっていた。
同社は、ショッピングセンターの運営事業において、環境保全が重要課題と認識し、これまで様々な環境マネジメントに取り組んでいる。その一環として始まった今回の新しい取り組みは、約40店のテナントから集めた食品廃棄物をバイオガス発電事業者の「Jバイオフードリサイクル」の横浜工場(横浜市鶴見区)に運搬する予定で、食品廃棄物は最新技術によって容器包装と生ごみに分別し、生ごみはメタン発酵させてエネルギー化する。除去した不適物は焼却処理する。