奈良 小型ごみ無料回収実験 ポイ捨てごみの鹿被害防止も
2019/10/23
ニュース
観光客らによるごみのポイ捨てを減らそうと、奈良市は、中心市街地の飲食店など11施設の協力を得て、小型のごみを無料で引き取る実証実験を12日から開始。
外国人観光客の増加などで、同市の昨年の観光客数は1700万人を超えた。観光客にごみを持ち歩くストレスを与えず、気持ちよく観光を楽しんでもらう「おもてなし」として試行する。市は協力店舗に、事業系ごみの処理に相当する月額5000円を支払う予定で、観光客らが持ち込むペットボトルや空き缶といった小型のごみに限って、協力店舗に引き取ってもらう。
にぎわいを歓迎する一方、観光客らのポイ捨てによる景観悪化だけでなく、奈良公園の鹿がビニール袋などのプラスチックごみを食べて健康被害を受けるなど、ポイ捨てによるごみ問題が深刻化。12月27日まで実施し、鹿の健康被害にもつながるごみのポイ捨てが抑制できるかどうかも検証する方針。