鳥取県 木質バイオマス発電の灰をリサイクル 実験開始
2018/03/29
ニュース
鳥取県は、木質バイオマス発電で発生する灰を土木資材にリサイクルする取組を開始した。従来、木質バイオマスの灰は、ほとんどが産業廃棄物として廃棄されてきた。同取組は、日新バイオマス発電株式会を中心に、昨年度から県の「リサイクル技術・製品実用化事業」の補助金を受け、米子高専、松江高専、島根大、鉄道総合研究所などと連携して行われてきた。
今月下旬には、灰を配合し鉄道の枕木を生成、敷設し、有効性を検証した他、路盤の砕石や側溝の試作品も作った。枕木の試作は、鉄道総研が受託して行った。中国電力の三隅発電所などの石炭火力発電所の灰と日新バイオマス発電の灰を配合、バイオマス発電の灰を枕木全体の数%配合させたもの3本、火力発電所の灰のみの枕木も比較のため3本敷設した。敷設されたのは、智頭急行恋山形駅(智頭町)。
今後1年間で、特急などを通過させ耐久性などを検証し、配合率を上げていきたいとしている。