神戸市、スターバックス、近畿大学連携で、地域資源循環モデルを構築
2016/12/02
ニュース
神戸市、スターバックスコーヒージャパン株式会社、近畿大学は連携して、12月7日から地域資源循環モデルを構築するための実現可能性調査を開始する。これは、店舗から排出されるコーヒーの豆かすや、市内の剪定枝などの廃棄物をバイオコークス(バイオリサイクル燃料)化し、次世代型再生可能エネルギーとして循環利用するというもの。
これまで、同市では、事業系一般廃棄物の排出量削減に取り組んできており、食品廃棄物等について、既存の再生処理事業者に一般廃棄物処分業の許可を行い、肥料化、飼料化等による資源化を図ってきた。今後、バイオマスなどの地域の資源を循環させるモデルの構築を目指しており、その手段として、食品廃棄物や剪定枝などの廃棄物を資源に変えるバイオコークス化がある。そこで、環境配慮型店舗を推進するスターバックスと、世界初の次世代型固形燃料「バイオコークス」の研究を重ねる近畿大学とで連携して実証実験を行う。同事業は、環境省の平成28年度「二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金(低炭素型廃棄物処理支援事業)」の採択を受けている。
実施期間は、平成28年12月7日から平成29年2月28日。実験内容は、「店舗における最適な廃棄物の分別方法、及び効率的な収集運搬システムの検討」、「バイオマスにその他の廃棄物を混合した場合のバイオコークス製造に係る課題調査、性状分析・燃焼試験、ならびにそれに基づくバイオコークス活用先確保に向けた検討」、「将来的なごみの削減量ならびにCO2排出抑制効果の検証」など。