愛知県 ダイコーの食品廃棄物搬出
2016/06/09
ニュース
6月8日、愛知県は、廃棄冷凍カツ横流し事件で、廃棄食品を横流ししていた産業廃棄物処理業ダイコー(愛知県稲沢市)の施設内に残されていた廃棄物の搬出作業を始めた。夏を前に、気温が上昇し、さらに悪臭や害虫被害が進むことを懸念し、撤去を急ぐ。
同日の午後から始まった撤去は、愛知県と稲沢市の職員約10人が同社の本社工場に派遣され、麺類や肉などの食品廃棄物約6tを搬出する作業が行われた。施設の大型冷蔵庫は、3月に電気が止まっており、悪臭が蔓延していたという。そのような状況の中、腐敗の進行が速い食品を優先して進められた。この後、廃棄物は焼却後、埋め立て処理される。
事件発覚後、同社の関係施設には合計約8,900㎥の廃棄物が残されていた。2月に撤去命令が出されたが、休業状態で撤去作業が困難なため、排出元が回収を続けていた。排出元が特定できない残りの4,700㎥の廃棄物を、県と稲沢市、関係者が撤去する。撤去完了には数か月かかる見通しという。