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鎌倉市 処理方法違反でリサイクル業者を契約解除

2020/10/30

ニュース

鎌倉市から、業務委託を受けていたリサイクル会社が、契約期間途中で市から解約を申し渡された。このような事態は異例で、市によると、同社の「ルール違反」が判明したとして、同社が市に提出していた報告記録に基づき検証を実施した。

市が契約を解除したのは、リサイクル事業を手がけ、東証1部上場の産業廃棄物処理大手を親会社に持つ「A社」。

鎌倉市関谷の畑が広がる地域に、「植木剪定材受入事業場」と書かれた看板の掲げられている作業場がある。山林などの多い同市で発生する、木々などを剪定した際の廃棄物(木くず)が持ち込まれるこの場所が、

 ◆契約内容
〈A社は市内で発生する木くずを関谷の受け入れ事業場から、およそ100キロ離れた山梨県富士吉田市の同社施設に運び、ここで粉砕処理を行い、木質チップや土壌改良剤(いわゆる肥料)に加工。市はA社に処理その他の費用として、木くず1トン当たり1万3千円を支払う〉

そのA社の関連会社は昨年10月、横須賀市内に木質チップを主な燃料とする発電施設を建設。今年5月、A社はこの会社を吸収合併した。そして翌6月、鎌倉市議会で一つの疑惑が取り上げられる。要約すると、「発電所完成以降、A社は受け入れ事業場から、富士吉田市へではなく、この発電施設に木くずを持ち込んでいるという話がある」という内容だ。

 ◆A社の弁解
A社は、ホームページなどで、富士吉田で生産された木質チップを横須賀の発電施設で使用しているなどとしているが、同時にこの発電施設でも木くずを粉砕処理する「破砕機」を導入していることを公表。約100キロ向こうの富士吉田に比べ、鎌倉-横須賀間は距離がかなり短い。

発覚した内容が事実なら、輸送費も格段に安くなるはずで、「木くず1トン当たり1万3千円」が支払われている税金の使い方にも問題が生じる。こららを踏まえて、鎌倉市は「契約と違う処理方法が行われていることを確認した」として、8月末日でA社との契約を解除に至ったとしている。

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